1585年(天正13年)、四国の大部分を制圧していた長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)は、豊臣秀吉の大軍に攻められ、降伏しました。
元親が降伏した最大の理由は、秀吉軍が阿波・讃岐・伊予の三方面から侵攻し、抵抗を続けることが難しくなったためです。
秀吉の弟・羽柴秀長が総大将を務めたこの戦いを「四国攻め」と呼びます。
元親は降伏によって四国の大部分を失いましたが、本拠地である土佐一国の領有は認められました。
なぜ秀吉は四国を攻め、元親は降伏を選んだのでしょうか。
秀吉の四国攻めはなぜ起きた?

四国攻めの背景には、長宗我部元親の勢力拡大と、天下統一を進める秀吉との対立がありました。
元親は1575年ごろまでに土佐をほぼ統一。その後、阿波・讃岐・伊予へ進出し、1585年春には四国の大部分を制圧しました。
一方、織田信長の死後に勢力を拡大した秀吉は、四国も自らの支配体制に組み込もうとしていました。
秀吉は元親に領土の割譲を求めましたが、元親はこれに従わず、両者の対立は武力衝突へ発展します。
四国攻めはどのように進んだ?

1585年6月、秀吉は弟の羽柴秀長を総大将として四国へ軍勢を送りました。
秀吉軍は、主に三つの方面から長宗我部勢を攻めます。
| 侵攻方面 | 主な軍勢 |
|---|---|
| 阿波(徳島県) | 羽柴秀長・羽柴秀次ら |
| 讃岐(香川県) | 宇喜多秀家ら |
| 伊予(愛媛県) | 小早川隆景ら毛利勢 |
元親は阿波方面を中心に防戦しましたが、各地で秀吉方の攻撃を受け、次第に追い詰められました。
長宗我部元親はなぜ降伏した?

元親が降伏した理由は、大きく三つに整理できます。
① 秀吉軍が三方面から攻め込んだ
阿波だけでなく讃岐・伊予にも軍勢が侵攻し、長宗我部勢は広い範囲で対応を迫られました。
② 秀吉軍の軍事力が優勢だった
秀吉は羽柴・宇喜多・毛利などの軍勢を動員しました。元親にとって、複数方面からの大規模な攻撃を退けることは困難でした。
③ 抗戦を続ければ、本拠地の土佐まで失うおそれがあった
元親は1585年7月、降伏を決断します。
その結果、阿波・讃岐・伊予の領有を失う一方、土佐一国は認められました。
つまり、四国全体の支配を維持することはできなくても、長宗我部家の存続につながる道を選んだと考えられます。
四国攻めの後、元親はどうなった?

降伏後、元親は豊臣政権に従う大名となりました。
しかし翌1586年、豊後(現在の大分県)で起きた戸次川(へつぎがわ)の戦いで、嫡男の長宗我部信親を失います。
四国攻めによる領土の縮小と、信親の戦死は、長宗我部家の歴史を大きく変える出来事となりました。
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まとめ|元親が降伏したのはなぜ?

1585年の四国攻めで、長宗我部元親は秀吉軍の三方面からの侵攻を受け、降伏しました。
四国の大部分を失ったものの、土佐一国の領有を認められ、長宗我部家は豊臣政権のもとで存続します。
四国攻めは、秀吉の天下統一が進む一方、元親が四国の覇者としての立場を失った転換点だったのです。
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