「台風30号は13年ぶり」
そんなニュースを聞くと、今年はどれほど台風が多いのだろうと気になりますよね。
実は、台風が年間30個以上発生する年は、近年では珍しいのです。
気象庁の統計によると、2025年までで最後に年間30個以上の台風が発生したのは2013年。この年は31個の台風が発生しました。
一方、台風の年間発生数の平年値は25.1個です。
今回は、台風30号がなぜ注目されるのかを、平均値や過去のランキングから数学的に読み解きます。
※2026年10月5日時点で気象庁が公表している速報値は29個です。台風30号の発生日時は最新の気象庁発表で確認が必要です。
台風30号はなぜ13年ぶりなの?

台風には、発生した順番に番号が付けられます。
「台風30号」とは、その年の30番目に発生した台風という意味です。
では、なぜ13年ぶりなのでしょうか?
気象庁の記録では、2013年に31個の台風が発生しました。
その後、2014年から2025年までは、年間発生数が30個に達した年はありませんでした。
2013年から2026年までの年数を計算すると、
2026-2013=13年
となります。
つまり、「13年ぶり」とは、台風が13年間発生しなかったという意味ではありません。
年間の台風発生数が30個以上になるのが、2013年以来13年ぶりという意味なのです。
台風は1年間に平均何個発生する?

気象庁によると、台風の年間発生数の平年値は25.1個です。
これは1991年から2020年までの30年間の平均値です。
仮に年間30個発生した場合、平年値との差は、
30-25.1=4.9個
となります。
割合でも比較してみましょう。
4.9÷25.1×100≒19.5%
つまり、年間30個は平年より約19.5%多い計算です。
ただし、台風の発生数は年によって大きく変わります。
平均より多いことだけで、直ちに「史上最多」や「異常な年」と判断できるわけではありません。
台風の発生数ランキング|歴代最多は何個?

では、過去には年間何個の台風が発生したのでしょうか。
気象庁が公表している1951年から2025年までの記録を見てみましょう。
台風の年間発生数が多かった年ランキング
| 順位 | 年 | 発生数 |
|---|---|---|
| 1位 | 1967年 | 39個 |
| 2位 | 1971年・1994年 | 36個 |
| 4位 | 1966年 | 35個 |
| 5位 | 1964年 | 34個 |
| 6位 | 1965年・1974年・1989年 | 32個 |
| 9位 | 1958年・1972年・1988年・1992年・2013年 | 31個 |
※同数は同順位。2025年までの確定値に基づくランキングです。
歴代最多は、1967年の39個です。
平年値25.1個と比較すると、
39-25.1=13.9個
も多かったことになります。
また、1994年には36個、2013年には31個発生しています。
このように、年間30個以上の台風が発生した年は過去にも存在します。
ただし、2014年から2025年までの12年間は、一度も30個に達しませんでした。
そのため、2026年に30号が発生した場合、「13年ぶり」として注目されるのです。
30個以上の台風が発生した年は何回ある?

さらに、統計から「珍しさ」を計算してみましょう。
気象庁の1951年から2025年までの75年間の記録では、年間30個以上の台風が発生した年は15回ありました。
割合にすると、
15÷75×100=20%
です。
つまり、過去75年間では、およそ5年に1回の割合で年間30個以上の台風が発生したことになります。
ただし、これは過去の記録を単純に数えた割合です。
今後も必ず5年に1回発生するという意味ではありません。
また、2014年から2025年まで12年連続で30個未満だったことからも分かるように、発生数は一定の間隔で増減するわけではありません。
「過去の割合」と「将来の確率」は区別して考える必要があります。
台風30号が発生すると日本に危険が増える?
ここで、もう一つ注意したいことがあります。
台風の発生数が多いことと、日本に上陸する台風が多いことは同じではありません。
気象庁の平年値では、
- 年間発生数:約25.1個
- 日本への接近数:約11.7個
- 日本への上陸数:約3.0個
となっています。
台風は日本から遠く離れた海上でも発生します。
そのため、発生数が多い年でも、すべての台風が日本に近づくわけではありません。
台風による危険性を考えるときは、発生数だけでなく、進路・勢力・雨量なども確認することが重要です。
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今回の記事では、台風の発生数を「平均」「割合」「ランキング」という3つの視点から比較しました。
同じ30個という数字でも、平均値と比べるのか、過去の記録と比べるのかによって、見え方が変わります。
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台風の発生数と同じように、ニュースには数字の意味を理解すると見え方が変わる話題がたくさんあります。
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まとめ|台風30号は過去の発生数と比べると珍しい
台風が年間30個以上発生するのは、近年では珍しい出来事です。
気象庁の統計では、2025年までで最後に30個以上発生したのは2013年の31個でした。
年間30個は、平年値25.1個より約19.5%多い数です。
一方、1951年から2025年までの75年間では、30個以上発生した年は15回ありました。
つまり、過去に例のない数字ではありませんが、近年では久しぶりの水準ということです。
ニュースで「13年ぶり」「過去最多」「平年より多い」といった表現を見たら、その数字が何と比較されているのかを考えてみましょう。
それだけで、ニュースの理解が一段深まります。
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