ソフトクリームが日本で大流行したきっかけは、なんとプロレスラーの力道山と、街のそば屋だったといわれています。
1950年代、力道山の試合をテレビで見ようと、そば屋に大勢の人が集まりました。
ところが、客はなかなかそばを注文しません。
そこで店が売り出したのが、ソフトクリームだったのです。
いったい、なぜそんなことが起きたのでしょうか?
なぜ力道山の人気でソフトクリームが売れた?

1953年、日本でテレビの本放送が始まりました。
しかし、当時のテレビは高価で、一般家庭にはまだあまり普及していませんでした。
そこで人気を集めたのが、テレビを置いた飲食店や街頭でのテレビ観戦です。
なかでも大勢の人を熱狂させたのが、力道山のプロレスでした。
東京・下町のそば屋も、客を呼ぶために店内にテレビを設置するようになったといいます。
ところが、困ったことが起こります。
プロレスの放送が始まる夜8時ごろには、多くの客が夕食を済ませていたのです。
テレビを見る人は集まっても、肝心のそばが売れません。
そこで店が目をつけたのが、食後でも楽しめるソフトクリームでした。
これが大当たり!
力道山の試合を見ながらソフトクリームを食べる人が増え、1950年代の第一次ソフトクリームブームにつながったと、メーカーの日世は紹介しています。
ソフトクリームは力道山より前から日本にあった!
ただし、力道山がソフトクリームを日本に初めて広めた人物、というわけではありません。
日本で一般の人々にソフトクリームが販売されたのは、1951年7月3日。
東京の明治神宮外苑で開かれた、アメリカ独立記念日に関連するカーニバルでのことでした。
その後、百貨店の食堂やレストランなどでも販売が始まります。
つまり、力道山の人気が高まる前から、ソフトクリーム自体は日本に登場していたのです。
力道山がきっかけになったのは、ソフトクリームをより身近な食べ物へと広めるブームでした。
なぜそば屋で売れた?昭和の商売の工夫

この出来事には、昭和の暮らしを知るヒントがあります。
当時のそば屋は、単に食事をする場所ではありませんでした。
家庭にテレビが少なかった時代、テレビのある店は、人々が集まる場所にもなっていたのです。
そば屋の工夫を整理すると、次のようになります。
| 店の状況 | 商売の工夫 |
|---|---|
| 力道山の試合を見に客が集まる | テレビを設置する |
| 夕食後なのでそばが売れない | デザートを用意する |
| 観戦中にも食べやすい | ソフトクリームを販売する |
お客さんが何を求めて店に来ているのかを考え、売る商品を変えた。
それが、意外な大ヒットにつながったのです。
映画『力道山』で昭和のヒーローを知ろう!
今回の話題に関連する作品が、映画『力道山』です。
戦後日本のプロレス界で国民的な人気を集めた力道山の半生を描いています。
主演はソル・ギョング。監督はソン・ヘソン。
力道山の活躍だけでなく、その生い立ちや葛藤にも焦点を当てた作品です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 力道山 |
| 監督 | ソン・ヘソン |
| 主演 | ソル・ギョング |
| 主な出演 | 中谷美紀、藤竜也 |
| 日本公開 | 2006年3月4日 |
| ジャンル | 伝記・ドラマ |
※映画は力道山の人生を描いた作品であり、そば屋のソフトクリームブームを解説する作品ではありません。また、史実をもとにした映画ですが、ドラマとしての演出も含まれます。
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※ドラマ・映画には創作・脚色が含まれます。史実の確認には歴史資料を参照してください。
まとめ|ソフトクリームブームを生んだ意外な組み合わせ
今回のポイントは3つです。
- 1951年: ソフトクリームが日本で一般向けに販売される
- 1950年代: 力道山のプロレス中継を見に、そば屋へ人々が集まる
- 大ヒット: 夕食後の客にソフトクリームを売ったことが第一次ブームにつながる
力道山がソフトクリームを発明したわけでも、日本に初めて持ち込んだわけでもありません。
しかし、力道山の人気と、そば屋の商売の工夫が、日本のソフトクリーム文化を広げるきっかけの一つになったのです。
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