「ギルティ」はなぜ食べ物の褒め言葉に!?英語では「有罪」の意外な意味

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「このハンバーガー、ギルティすぎる!」

「深夜のラーメンはギルティな味!」

SNSやグルメ記事で、こんな表現を見かけたことはありませんか?

実は「ギルティ」の語源である英語の guilty は、「有罪の」「罪悪感がある」という意味です。

それなのに、なぜ食べ物を褒める言葉として使われるのでしょうか?

答えは、「体によくないかもしれないと思いながらも、食べたくなるほど魅力的」という背徳感にあります。

今回は、ギルティの本来の意味と、食べ物を褒める言葉になった理由を解説します。

目次

ギルティの意味とは?英語では「有罪」「罪悪感」

英語の guilty は、主に2つの意味を持つ形容詞です。

意味英語例文日本語訳
有罪のHe was found guilty.彼は有罪と認定された。
罪悪感があるI feel guilty.私は罪悪感を覚える。

裁判などで使われる「有罪の」という意味だけでなく、「悪いことをしたと感じて後ろめたい」という気持ちも表します。

例えば、

I feel guilty about eating too much cake.

「ケーキを食べすぎて罪悪感がある。」

この場合、ケーキを食べることが犯罪だと言っているわけではありません。

食べすぎたことに対する、ちょっとした後ろめたさを表しています。

そして、この「罪悪感」という意味が、日本語の「ギルティな食べ物」を理解する鍵になります。

なぜ「ギルティ」が食べ物の褒め言葉になったの?

「ギルティな食べ物」とは、食べすぎやカロリーなどが気になりながらも、思わず食べたくなるような料理を指す表現です。

例えば、次のような食べ物がイメージしやすいでしょう。

  • チーズやソースがたっぷりのハンバーガー
  • 深夜に食べる濃厚なラーメン
  • 生クリームをふんだんに使ったスイーツ

これらを「ギルティ」と呼ぶとき、食べ物が本当に悪いという意味ではありません。

「こんなに濃厚なものを食べていいのかな?」

という気持ちと、

「でも、おいしそう! 食べたい!」

という気持ちが同時にあるのです。

つまり、日本語の「ギルティ」は、食べ物の魅力を罪悪感や背徳感にたとえて強調する表現になっています。

実際に「ギルティグルメ」という言葉は、2022年の足助病院のコラムでも取り上げられています。

ただし、誰が最初に食べ物へ使い始めたのか、正確な起源までは確認できていません。

英語のguilty pleasureとは?「後ろめたい楽しみ」

「ギルティな食べ物」を英語で理解するうえで、覚えておきたい表現があります。

それが guilty pleasure(ギルティ・プレジャー) です。

英語意味
guilty罪悪感がある・後ろめたい
pleasure喜び・楽しみ
guilty pleasure後ろめたさを感じながら楽しむもの

例えば、

Eating ice cream late at night is my guilty pleasure.

「深夜にアイスを食べるのが、私のちょっと後ろめたい楽しみなんだ。」

という使い方ができます。

ここで大切なのは、guilty pleasureが食べ物だけを指すわけではないことです。

人には言いにくいけれど好きなテレビ番組や、つい楽しんでしまう娯楽などにも使われます。

つまり、英語のguilty pleasureは、少し後ろめたいけれど、やめられない楽しみという意味なのです。

日本語の「ギルティな食べ物」は、この感覚とよく似ています。

ただし、日本語の「ギルティ」という食の表現が、英語のguilty pleasureから直接生まれたとまでは断定できません。

「ギルティな味」は英語でも通じる?

ここは注意したいポイントです。

日本語では「このラーメンはギルティ!」と言っても、背徳感のあるおいしさを表現できます。

しかし、英語でそのまま、

This ramen is guilty.

と言っても、通常は自然な褒め言葉にはなりません。

英語のguiltyは、基本的に人の罪や罪悪感などを表す言葉だからです。

「ギルティな食べ物」という感覚を英語で伝えるなら、次のような表現が使えます。

① guilty pleasure|後ろめたい楽しみ

This rich ramen is my guilty pleasure.

「このこってりしたラーメンが、私の背徳的な楽しみなんだ。」

② feel guilty|罪悪感を覚える

I feel guilty about eating this huge burger.

「この大きなハンバーガーを食べるのは、ちょっと罪悪感がある。」

③ guilt-free|罪悪感なく楽しめる

I want a guilt-free dessert.

「罪悪感なく楽しめるデザートが欲しい。」

guilt-free は、guiltyとは反対に、後ろめたさを感じずに楽しめることを表す言葉です。

ただし、guilt-freeと書かれているからといって、必ずしも低カロリーや健康的であるとは限りません。

「ギルティ」と「That’s sick!」は同じ褒め言葉?

英語には、もともと否定的な意味を持つ単語が、褒め言葉として使われる例があります。

その一つが sick です。

sickは本来「病気の」という意味ですが、スラングでは「最高!」「かっこいい!」という意味にもなります。

例えば、

That’s sick!

「それ、最高!」

という表現です。

一方、日本語の「ギルティな食べ物」は、guiltyという英単語そのものが「おいしい」という意味に変わったわけではありません。

表現ポイント
That’s sick!英語のsick自体がスラングで褒め言葉になる
ギルティな食べ物日本語で罪悪感や背徳感を魅力的に表現する

この違いを知ると、日本語に取り入れられた英語と、英語本来のスラングを区別できるようになります。

sickの意外な意味については、関連記事「That’s sick!は『病気』じゃない!?なぜ『最高!』の意味になるのか?」で詳しく解説しています。

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なお、guiltyやguilty pleasureそのものが本書に収録されているかは確認できていません。

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まとめ|「ギルティ」は罪悪感までおいしさに変えた言葉!

今回のポイントを振り返りましょう。

  • guiltyの本来の意味は「有罪の」「罪悪感がある」
  • 日本語の「ギルティな食べ物」は、背徳感のある魅力的な料理を表す
  • 英語のguilty pleasureは「後ろめたいけれど楽しんでしまうもの」
  • 英語で「この料理はギルティ」と直訳しても、自然な褒め言葉にはならない
  • 「ギルティ」は、食べ物そのものよりも、食べる人の気持ちを表している

「ギルティな食べ物」とは、罪悪感があるからこそ、余計に魅力的に感じられる食べ物のこと。

「有罪」という意外な意味を持つ英単語が、日本語ではおいしさを表現する言葉にもなっているのです。

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参考・出典

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