冷凍食品はなぜ-18℃?|凍らせる温度と保存する温度が違う秘密

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冷凍食品の袋を見ると、よく「-18℃以下で保存してください」と書かれています。

でも、なぜ-18℃なのでしょうか?

0℃でも水は凍るのに、もっと低い温度が必要なのは不思議ですよね。

答えは、-18℃が「食品を凍らせるための温度」ではなく、「凍った食品の品質を長く保つための温度」だからです。

食品を凍らせるときと保存するときでは、温度管理の目的が違います。

目次

冷凍食品はなぜ-18℃以下で保存する?

冷凍食品を-18℃以下で保存する主な理由は、食品の品質低下を遅らせるためです。

低温では、腐敗や食中毒の原因となる多くの細菌が増殖できなくなります。

また、食品の色や風味などが変化する速さも抑えられます。

そのため、冷凍食品は-18℃以下を維持することで、品質を長期間保ちやすくなります。

この温度は、国際的な食品規格であるコーデックスの実施規範にも採用されています。

ただし、-18℃になった瞬間に食品が完全に変化しなくなるわけではありません。

冷凍中も品質の変化は少しずつ進むため、温度を安定させることが重要です。

0℃で凍るのに、なぜ-18℃が必要?

水は通常、約0℃で凍ります。

しかし、食品は水だけでできているわけではありません。

塩分や糖分などが含まれているため、食品中の水分は一度にすべて凍るわけではないのです。

さらに、食品が凍っていても、成分の変化や乾燥などによって品質が落ちることがあります。

そのため、「凍っていること」と「おいしさを長く保てること」は同じではありません。

0℃は水が凍り始める目安。

-18℃は、冷凍食品の品質を保つための保存温度の基準です。

凍らせる温度と保存する温度は何が違う?

冷凍食品の製造では、食品をできるだけ速く凍らせる「急速凍結」が行われます。

例えば、工場では-30℃以下の低温環境などを利用して、食品を短時間で凍結させます。

一方、凍結後は食品の温度を-18℃以下に保って保存・流通させます。

比較凍らせるとき保存するとき
主な目的食品を速く凍らせる品質低下を遅らせる
温度管理より低温の環境などを利用食品の温度を-18℃以下に維持
重要なこと凍る速さ温度の安定

※急速凍結に使う温度は、食品の種類や設備によって異なります。

凍結はスピード、保存は温度の維持。

この違いが、冷凍食品のおいしさを守るポイントです。

急速凍結すると、なぜおいしさを保てる?

食品中の水分が凍ると、氷の結晶ができます。

ゆっくり凍らせると、氷の結晶が大きくなり、食品の組織を傷めやすくなります。

その結果、解凍したときに水分が流れ出て、食感や風味が変わることがあります。

一方、急速凍結では、氷の結晶が大きく成長するのを抑え、食品の組織への影響を小さくできます。

食品中の水分が特に凍りやすい、およそ-1℃から-5℃の温度帯を素早く通過させることが重要です。

速く凍らせるのは、単に時間を短縮するためではなく、食品の品質を守るためなのです。

家庭の冷凍庫でも-18℃なら安心?

家庭用冷凍庫も、一般的には-18℃程度を目安に設計されています。

ただし、扉の開閉や食品の詰め込み方によって、庫内の温度が変化することがあります。

温度変化が大きいと、食品の表面に霜がついたり、乾燥が進んだりして、品質が落ちやすくなります。

冷凍食品をおいしく保存するには、次の点を意識しましょう。

  • 購入後はできるだけ早く冷凍庫に入れる
  • 冷凍庫の扉を長時間開けたままにしない
  • 食品の包装を傷つけない
  • 商品に表示された保存方法と賞味期限を守る

なお、冷凍しても細菌がすべて死滅するわけではありません。

解凍後の食品は適切に扱い、必要な加熱を行うことも大切です。

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まとめ|-18℃は「凍らせる温度」ではなく「保存する温度」

冷凍食品が-18℃以下で保存されるのは、食品の品質低下を遅らせるためです。

一方、食品を凍らせる工程では、氷の結晶が大きくなるのを防ぐために急速凍結が行われます。

  • 凍らせるとき:速く凍らせて食品の組織を守る
  • 保存するとき:-18℃以下を保って品質低下を抑える

冷凍食品のおいしさは、この2つの温度管理によって支えられているのです。

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参考・出典

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