「北海道が18年連続で1位!」
2026年10月3日に発表された「都道府県魅力度ランキング2026」では、北海道が68.0点で全国1位となりました。
しかし、そもそも「魅力的」という人それぞれの感覚を、どうやって68.0点という数字に変えているのでしょうか?
答えは、アンケートの回答に100点・50点・0点という重みをつけ、回答した人の割合から計算しているからです。
今回は、都道府県魅力度ランキングの計算方法を、具体例を使って解説します。
都道府県魅力度ランキング2026|北海道が18年連続1位

都道府県魅力度ランキングは、ブランド総合研究所が実施する「地域ブランド調査」に基づいています。
2026年の調査では、全国47都道府県と1,000市区町村を対象に、地域の認知度や魅力度などを調べました。
都道府県の上位3地域は次のとおりです。
| 順位 | 都道府県 | 魅力度 |
|---|---|---|
| 1位 | 北海道 | 68.0点 |
| 2位 | 京都府 | 53.5点 |
| 3位 | 沖縄県 | 49.1点 |
北海道は18年連続の1位です。
ただし、この68.0点は、北海道の観光地や食べ物などを専門家が個別に採点して合計した数字ではありません。
消費者が北海道をどの程度魅力的だと感じているかを、アンケート結果から数値化したものです。
では、その計算方法を見ていきましょう。
「魅力的」を数字に変える|100点・50点・0点の仕組み

地域ブランド調査では、地域名を示して「どの程度魅力的に思うか」を5段階で尋ねます。
その回答に、次の点数を割り当てています。
| アンケートの回答 | 計算に使う点数 |
|---|---|
| とても魅力的 | 100点 |
| やや魅力的 | 50点 |
| どちらでもない | 0点 |
| あまり魅力的でない | 0点 |
| まったく魅力的でない | 0点 |
ここで重要なのは、5段階の回答に均等な点数を与えているわけではないことです。
「とても魅力的」には100点、「やや魅力的」には50点を与えます。
それ以外の3つの回答は、すべて0点として扱います。
つまり、この魅力度は、特に「魅力的」と回答した人の割合を重視する指標なのです。
魅力度はどう計算する?100人のアンケートで考えよう

実際に、架空の都道府県Aについて100人にアンケートを取ったとします。
回答結果は次のとおりです。
| 回答 | 人数 | 点数 |
|---|---|---|
| とても魅力的 | 40人 | 100点 |
| やや魅力的 | 30人 | 50点 |
| その他の回答 | 30人 | 0点 |
| 合計 | 100人 | — |
※計算方法を説明するための架空の例です。実際の都道府県の回答内訳ではありません。
まず、「とても魅力的」と答えた人の割合は40%です。
「やや魅力的」と答えた人の割合は30%です。
魅力度の計算式は、
魅力度=100×「とても魅力的」の回答割合+50×「やや魅力的」の回答割合
となります。
ここで回答割合は、40%なら0.40、30%なら0.30として計算します。
100×0.40+50×0.30
=40+15
=55.0点
これが都道府県Aの魅力度です。
同じ計算を人数で表すと、
(100×40+50×30+0×30)÷100
=55.0点
となります。
つまり、回答の点数を、人数や割合に応じて平均した数字なのです。
このような計算方法を「加重平均」と呼びます。
「魅力的」と答えた人が70%でも、魅力度は70点ではない?

先ほどの例では、
- とても魅力的:40人
- やや魅力的:30人
なので、100人中70人が「魅力的」と回答しています。
しかし、魅力度は70点ではなく55点でした。
なぜでしょうか?
それは、「やや魅力的」が50点として計算されるからです。
例えば、同じく100人中70人が魅力的と回答した場合でも、次のように点数が変わります。
| 回答の内訳 | 魅力度 |
|---|---|
| とても魅力的70人、やや魅力的0人 | 70.0点 |
| とても魅力的40人、やや魅力的30人 | 55.0点 |
| とても魅力的0人、やや魅力的70人 | 35.0点 |
どの例も「魅力的」と答えた人は70人です。
それでも、「とても魅力的」と答えた人が多いほど、魅力度は高くなる仕組みです。
この違いを理解すると、ランキングの点数が何を表しているのかが見えてきます。
北海道68.0点は「68%の人が魅力的と答えた」という意味?
ここまでの計算から分かるように、北海道の68.0点は、必ずしも「回答者の68%が魅力的と答えた」という意味ではありません。
「とても魅力的」と「やや魅力的」の回答割合に、異なる点数をかけた結果です。
例えば、仮に次のような回答割合だったとします。
- とても魅力的:50%
- やや魅力的:36%
- その他:14%
この場合、
100×0.50+50×0.36
=50+18
=68.0点
となります。
魅力的と答えた人の割合は86%ですが、魅力度は68.0点です。
※これは計算を説明するための仮定であり、北海道の実際の回答割合を示すものではありません。
魅力度の点数と、「魅力的」と回答した人の割合は同じではないことを覚えておきましょう。
ランキングの順位だけで、地域の魅力を判断できる?
魅力度ランキングは、地域に対する人々の印象を数字で比較するための一つの方法です。
ただし、順位が低いからといって、その地域に魅力がないという意味ではありません。
なぜなら、調査では「とても魅力的」「やや魅力的」という回答を重視し、その他の回答は0点としているからです。
例えば、「どちらでもない」と「あまり魅力的でない」は、回答の意味が違っていても、魅力度の計算上は同じ0点です。
また、住みやすさや観光資源、食文化などの評価が、そのまま魅力度の点数になるわけでもありません。
ランキングを見るときには、何を質問し、回答をどう点数化しているかを確認することが大切です。
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今回の都道府県魅力度ランキングでは、アンケートの回答を数値化し、加重平均によって点数を求めていました。
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今回のように「アンケートの結果はどうやって数字になるの?」と疑問を持った人が、統計学をさらに学ぶきっかけになる一冊です。
関連記事|ニュースのランキングや数字を数学で読む
世界大学ランキングはどうやって決まる?
世界大学ランキングも、教育環境や研究の質などに異なる重みを与えて総合点を計算しています。
都道府県魅力度ランキングと同じ「加重平均」の考え方を、東京大学の実際の得点から学べます。

「8.8%増」と「8.8ポイント増」は何が違う?
アンケート調査では、割合の変化を正しく読むことも重要です。
リサイクルボックスの調査結果を例に、「%」と「ポイント」の違いを解説しています。

まとめ|魅力度は回答の割合を「重み付き」で計算した数字
都道府県魅力度ランキングでは、アンケートの回答を次のように点数化しています。
- とても魅力的:100点
- やや魅力的:50点
- その他の回答:0点
そして、それぞれの回答割合を使って加重平均を計算します。
魅力度=100×「とても魅力的」の割合+50×「やや魅力的」の割合
北海道の68.0点も、この仕組みによって求められた数字です。
大切なのは、順位だけを見るのではなく、その数字がどのようなルールで計算されているのかを知ること。
そうすることで、ニュースのランキングをより正確に読み解けるようになります。
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